+駝 鳥 2004 - 2013 +

はてなダイアリーのアーカイブです。過去に水俣病について考察したエントリを公開することといたしました。現在はブログの執筆はしておりません。

水俣・和光大学展 2006年9月15日(金)〜24日(日)

水俣・和光大学展 水俣フォーラム


■概要

2006年9月15日[金]−24日[日]、午前10時-午後6時
和光大学新体育館パレストラ
主催:和光大学
共催:水俣フォーラム
後援:町田市教育委員会・川崎市教育委員会・朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・東京新聞・神奈川新聞・共同通信・NHK・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京


■開催にあたって

 毎日の暮らしが便利で快適で福祉と医療が充実している、そうした社会の実現を私たちは願ってきましたし、それに向かって現在も努力しています。

 ところが時間に追われる仕事とその自己責任をまっとうするため、疲れてイライラしているようです。そんな疲労の蓄積の極点で起こったとしか思えないような犯罪が増えています。まして、私たちの便利さ、快適さと引き替えに、他の社会や国がひどい状態になっているとしたら、また、自然や環境が取り返しのつかない破滅に向っているとしたら、どう考えればよいのでしょうか。
 
 便利さを代表するプラスチックの生産がもたらした水俣病が報告されて50年になります。そして今、新たな被害者からの認定申請がつづく一方で、被害者救済のために作られたはずの被害者認定審査会は開かれてさえいません。「政府はいくらなんでもひどすぎる」という指摘がつづいています。
 でもそのような事態が私たちの暮らしのあり方と深く関わっていることに気付くと、さらに「どうしたらいいのか」、イライラがつのります。チェルノブイリなどの原発事故、血液製剤によるエイズや肝炎、アスベストによる被害、化学物質過敏症なども、大きな意味での水俣病と言えます。

どうしたらよりよい社会にできるのか、どのようによりよい生をまっとうするか。

「知」とは、そもそもそんな願いに導かれて誕生したはずです。そうした「知」に立ちながら、今年、創立40周年を迎えた和光大学は、明日の50年のために、いのちを見つめるために、しっかりした暮らしのために、「水俣展」を開催します。初の大学主催の「水俣展」に、学外からも多くの方々がお出でいただきますよう、お願いします。

ホールプログラム─環境汚染と人間崩壊の時代、「水俣」の経験から何を学ぶか。

■開催記念講演 最首悟「水俣と現代社会を考える」
9月15日(金)、午後6時30分開場、7時〜9時、J棟301教室
  最首 悟(和光大学教授、環境哲学)
プロジェクトリーダーとして本展開催を準備してきた最首さんが、1977年の不知火海総合学術調査団への参加以来、考察を重ねてきた"水俣観"を全面展開。

■「水俣から考える」−言葉と表現
9月16日(土)、午後3時30分開場、4時〜6時、J棟301教室
  石牟礼道子(作家)ビデオレターによる出演
  加藤登紀子(歌手)
独自の言語感覚が高い評価を得て、様々な表現に原作を提供した石牟礼さん。その全集で『苦海浄土 わが水俣病』の解説を執筆した加藤さん。2人の“表現論”。

■「水俣から考える」−マイノリティとコミュニティ
9月17日(日)、午後3時30分開場、4時〜6時、J棟301教室
  花崎皋平(哲学者)
  藤本寿子(水俣市議会議員、患者団体事務局)
産廃処分場計画と新たな認定申請者の続出にゆれる地域社会水俣。藤本さんの現況報告をもとに、常に絶対少数派・被抑圧者の側に立って、希望を模索する花崎さんの論考を聞きます。

■シンポジウム「『専門家社会』を問う」
9月18日(祝)、午後1時30分開場、2時〜5時、J棟301教室
  山田 真(小児科医師)
  川田龍平(薬害エイズ被害者)
  神 聡子・貴夫(小樽・子供の環境を考える親の会)
現代社会にとって専門家は欠かせない存在だと思われていますが、このような社会と専門家のあり方は私たちに何をもたらすのか。水俣病をはじめとする公害や薬害事件、アスベスト放置などに表れる専門家の意識や価値観を検証します。

■映画「水俣−患者さんとその世界」を見る
9月19日(火)、午後6時開場、6時30分〜8時30分、J棟301教室
  土本典昭監督作品/1971年/モノクロ16ミリ/2時間/DVD上映
1969年、チッソを相手に裁判を起こした患者たちの日常を描いて、映画は公害事件の単なる告発を越える。海外の映画賞も多数受賞した記録映画史上に残る名作。

■朗読劇「海と空のあいだに」
9月20日(水)、午後6時開場、6時30分〜7時40分、新体育館パレストラダンス演習室
  出演:荒木ひとみ、小室雅子(風詠の会)
  原作:石牟礼道子(『苦海浄土』『みなまた海のこえ』より)
新劇と朗読を本格的に学んだ二人が、自身の体験に照らしながら『苦海浄土』の世界に迫ります。昨年4月初演。装置をシンプルにして挑む今回は3回めとなる上演。

■シンポジウム「循環型社会へのまなざし−経験としての水俣から」
9月21日(木)、午後4時30分開場、5時〜8時、J棟301教室
  山口幸夫(原子力資料情報室共同代表)
  岸 由二(慶応義塾大学教授、生態学)
  田中 優(未来バンク事業組合理事長)
  堂前雅史(和光大学助教授、生物学)
いかにして「水俣」を繰り返さないか。その一つの解答とも言うべき循環型社会への試行のために、社会活動を展開して注目を集める和光大学の教員たちが話し合います。

■報道特番「埋もれた報告」を制作者と見る
9月22日(金)、午後6時開場、6時30分〜8時30分、J棟301教室
  大治浩之輔(元・NHK記者)
1976年に全国放映されて大きな反響を呼んだこの作品(60分)の副題は「熊本県公文書が語る水俣病」。司法で断罪された行政は、40数年前、何をしたのか、しなかったのか。

■「私と水俣病」−患者さんのお話から
9月23日(祝)、午後3時30分開場、4時〜6時、J棟301教室
  大村トミエ(水俣病患者、川崎市在住)
  最首 悟(和光大学教授、環境哲学)
水俣病多発の漁村から出郷の後に発病。患者認定を求めて行動した当事者ならではの言葉を、聞き取りを重視する最首さんが引き出します。

■講演とリレートーク「私たちは何処へ行くのか」
9月24日(日)、午後2時30分開場、3時〜6時、J棟301教室
  栗原 彬(水俣フォーラム代表、明治大学教授、政治社会学)
30年にわたって「水俣」からの読み解きにつとめてきた栗原さんの講演を受けて、本展の開催準備にかかわった様々な人々が語ります。

■一人芝居「天の魚」
  出演:川島宏知(東京不知火座)
  構成:砂田 明
  原作:石牟礼道子(『苦海浄土』より)
1979年の初演以来、92年に病床に倒れるまで、全国で公演566回を数えた砂田明の舞台。砂田を師と仰ぐ俳優の川島さんが、その復活に挑みます。

 15日(金) 午後2時30分開場、3時〜4時30分
 16日(土) 午後1時開場、1時30分〜3時
 17日(日) 午後1時開場、1時30分〜3時
 22日(金) 午後3時30分開場、4時〜5時30分
 23日(祝) 午後6時30分開場、7時〜8時30分
 会場:新体育館パレストラダンス演習室

■関連企画
おもに学生向けですが、一般の方もご来場下さい(入場無料)

安武章「身近な環境から科学する-毛髪からみた身体のなかの水銀摂取」
  講師:国立水俣病総合研究センター生化学室長
  9月20日(水)午前10時40分〜午後12時10分、J棟301教室

青山俊介「環境問題と水俣病-私の水俣体験から」
  講師:環境コンサルタント、水俣フォーラム副代表
  9月20日(水)午後1時30分〜2時30分、J棟401教室


諸処の事情で、残念ながら全く見にいけません。
ボランティアスタッフも募集しているとのことです。